環境問題について

スターバックスのプラスチック製ストロー廃止」にまつわるニュースをワイドナショーで見ました。以前、ポッドキャストバイリンガルニュースで、プラスチック製品に対するEUの動きについての記事が紹介されており、その中でスターバックスが世界のリーディングカンパニーにも拘らずアクションを起こしていない、という話が丁度あったため、さすがスターバックス!と感心していました。今回は、そんな環境問題についてです。

 

僕自身、環境問題について大きな行動を起こしたことはないですが、日々環境のことを考えて行動するようにしています。そんな中少し驚いたことがありました。私は現在ドイツに留学しています。半月程前、いつものように牛乳のパックをつぶして嵩を減らして処分しようとしたとき、おそらくゴミ収集員の中年の強面のおじさんが「いいぞ!」と言ってくれました。大したことではないですが、ドイツ人の環境問題に対する意識の高さが垣間見えた瞬間でした。ドイツはいまやEU最大の経済規模を誇り、貿易の輸出入額では日本をしのぎます。そんな日本と大きく変わらない経済を持つドイツでは、日本よりはるかに先を行く環境対策が実施されています。例えば、スーパーマーケットではビニールバックはもらえず、マイバックを持参しなくてはなりません。(厳密には、マイバックを忘れた際は、しっかりとしたイケアバックのようなものか、紙袋を購入する必要があります)ペットボトルや缶、ビンの多くは飲み終わった後、スーパーマーケットなどで割引券に交換できるシステムが構築されていて、スタンダードになっています。そのため、それらゴミは「価値のあるゴミ」として考えることができ、ポイ捨てする人は少ないし、もしポイ捨てがあってもお金に換えたい人が街中で回収しています。(主にホームレスらしき人なので、治安の面からするといいこととは言い切れませんが)

 

僕がここで言いたいことは、日本が環境問題対策に遅れているからダメだ、ということではなく、個人個人の意識が大切である、ということです。日本ではドイツに比べて国民一人一人が環境問題に鈍感であるように感じます。ドイツのようなシステムを構築することも大事ですが、まず環境問題についてより敏感になることがもっと大切だと思います。システムが初めで、意識が変わっても問題はありませんが、意識が変わったらシステムはおのずと変わると思うからです。意識を改革するためには、自分たちの暮らしが環境に与える影響について知る機会を増やす必要があります。その点で、今回ワイドナショーでプラスチックの環境汚染のトピックが取り上げられていたことは、とてもいい流れだと感じたし、それについてテレビなどのメディアで議論することは大きな意味があると思いました。 みんなでもっと環境について考え、行動に起こせる未来が日本でも来たらいいなと思います。

 

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